そして二ヶ月後、ふたたびサラ達を含むグループ数人で、その当時ときめいていたドバイへ。ホテルも何もかも、全ての物のスケールが大きく、世界中から様々な人種が働きに来ている様子。


友人のつてで、政府高官関係者の家に招待される。通常は男女別でのお食事だが、外国人と言う事で特別に我々女性も一緒の場所で歓迎される。この会では文化を超えて考えさせられる事がたくさん。
彼らが一日の内に何度もする「祈り」に参加させてもらう。まずショールを借りて、頭と顔を隠す。正直、これまでその光景をテレビや町で見かけた際は、女性の大きな目だけをギョロっと出した姿は異様に見えた。でも、初めてこの体験をさせてもらい、心象風景はこれまでと大きく変わった。布を被った瞬間、とても守られている気持ちに。何故か少女に戻った感覚。ドバイの女性達曰く、たった一人の愛する男性以外には目に触れさせないように、女の象徴である髪を隠して大切に守っている。むやみに男性と接触したり、簡単にハグなどしない。アメリカ人女性からは「確かにハグする度に、なぜ私の大切なおっぱいをこの男性に押しあてないといけないのかしら、と思うわ」なんてコメントも、、、。そして祈りの前には、頭、口、手、足を水で洗い清める。一日のうちに色々な人に会い、色々な思い、考えが自分の中に入ってくる。それを一度リセットして、神への感謝の気持ちを何度も思い返す。

祈りを終えた頃、プールサイドに夕食が用意されていた。ホストは各テーブルを回り、たくさんお話をしてくれた。その中で一番印象的だったのは、彼に対して聞いた質問の答え。
「あなたは4人まで奥さんを正式に持てると聞いていますが、何故お一人だけなのですか?」


「私の妻は、一人で10人分の女性の役割を果たしています。妻であり友人であり、大切な子供達の母親であり、戦友、恋人、、、たくさんの顔を持っているので、彼女一人で僕は満ち足りているのです!との事。同じテーブルに座っていたサラと顔を見合わせて納得。


ドバイでの時間はあっというまに過ぎ、友人と待ち合わせたインドへ。機内ではエリザベス・ギルバート著の『Eat, Love, Pray』を読み終え、気持ちが盛り上がる。ここでは、とある大学内のお寺のオープニングに招待された。お寺と言っても宗教とは関係なく、世界人類の平和を祈る為の寺院。


インドはずっと前から訪れてみたかったが、なかなか勇気がなく、このオープニングの招待がインドからの「お呼び」と勝手に解釈した私は、ある事を心に決めていた。前世はインドで何人かの弟子と共に修行をしていた、と言われた事があり、それを真に受けていたせいか、この地に着陸したら、全てをインドにゆだねようと。何もかもが思い通りにはいかないと聞いていたこの地に足を降ろした瞬間、流れに身をまかせてみた。


すると、あらゆる事が自然と上手く動いた。お寺への行き方だが、外国人はほとんどヘリを予約していたが、実際ヘリに乗って無事オープニングに辿りつけたのは私達のグループだけだった。


他の外国人は一日中ホテルで待ちぼうけだったり、予約の時間には既に百万人近くのインド人がお寺にかけつけ、ヘリコプターが着陸できなかったりと、ハプニングの連続。いま振り返ってみても、あれはなんだったのだろう?と思う事ばかり。インドが一番暑い4月にもかかわらず、健康状態も良好で、一度お腹をこわしたくらいだった。2月にロンドンで出逢ったグルとも再会でき、今度この地を訪れる時、自分の魂はどれだけ上がっているのだろうかと考えながら無事東京に戻る。